タイ人と一緒に働くということ
タイは長らく日本ブームだ
タイ人にとっても日系企業で働くということは、ステータスのひとつになっている。ステータスとはなっているから、日系企業で働きたいと思っているタイ人もたくさんいる。
でも、全てのタイ人が高いモチベーションで仕事に望むわけではなく、タイ人の本質を理解しないと、常にイライラした状態で仕事をしないといけなくなる。
なかには仕事に対してモチベーションが高いタイ人もいるが、タイ人と仕事をすることで見えてきた、タイ人の本質をまとめてみました。
タイ人の大きな特徴をつかむ
まずは微笑みの国、タイ人の「仕事」に対しての特徴を下記にまとめてみました。
①男が働かない。女性社員が圧倒的に多い。
仕事という面からは少しズレていますが、社員の男女比に特徴があります。
男の社員もいますが、女性社員のほうが圧倒的に多いのがタイの企業の特徴です。いま私の会社でも男よりも女の比率が高く、女のほうが男より一生懸命働きます。
父親が自分の娘が風俗産業で働いて稼ぎだしたお金を期待するような国です。基本的に男は一生懸命働かない国なのでしょう。
②責任感がなく、問題が起こると人のせいにする。
タイ人と働くとすぐに発する言葉があります。
それが、マイペンライ!
英語でいうノープロブレム、日本語でいう「問題ない」となるけど、この言葉のウラにはタイ人の本質が隠れているので注意です。
とにかく責任感がなく、問題が起こるとすぐにマイペンライと言います。何が問題ないのか問い詰めると、”この問題は自分たちのせいではなく”、同じ職場の人もしくは客のせいにします。
自分のミスを客のせいにする時は、本当に驚きます。マジで客に言っちゃいますから。
③めんどうな仕事はやらない。
とにかく面倒なことが大嫌いなタイ人です。でも仕事って基本どこかで面倒なことがありますので、タイ人にも必ず面倒な仕事が回ってくるわけです。
タイ人は面倒なことは全て後回しです。そして忘れようとします。(実際忘れているのかもしれません)客に言われ、同僚に言われ、動き始めます。
なかにはまったくやらない人もいます。
④気分で仕事をする。
タイ人は気分屋です。血液型を調べるとタイ人はB型が一番多いようです(笑)血液型に人間の本質が依存されているとは思わないけど、ほぼ100%のタイ人が気分屋です。
気分が乗らないとまったく仕事をしません。オフィス内でパソコンの前に座っている仕事とかであれば、気分が乗らないとネットサーフィンをして1日が終了している人もいます。
相手の気分を乗せながら仕事をすると上手くいきます。それほど気分屋です。
⑤スピード感はありません。
気分屋なので分かっていただけると思いますが、仕事に対してのスピード感がまったくありません。
すぐに行動しないと間に合わないって時でも、のんびりしています。これもマイペンライの精神なんでしょうが、納期って言葉を知らないのかと思うほど、スピード感がありません。
⑥時間意識がない。
スピード感の話ともかぶりますが、時間への意識がないため、出勤時間を守らない、昼休憩終了後に席にいない、客先アポイントへの遅刻または早く着きすぎ、など数えきれないほど時間を守らない基質を備えています。
さすがに客先への訪問遅刻は注意しますが、注意してもそれほど遅刻が悪いと思っていないようです。タイ人が時間にルーズなのは当たり前なんですね。
⑦都合が悪いと休みます
タイの法律では有給休暇の他、シックリーブという病欠の制度があります。それも病欠で年間で30日間分が有給とは別で取得ができるようになっています。
この制度を悪用しているタイ人がたくさんいるんです。もちろん本当に風邪を引いてしまっている人もいるでしょうが、ズル休みや時には客先に行くと怒られるから休んじゃえみたいな、幼稚な考え方で会社を休むタイ人もいます。
休みを取得することも権利だから、休むなとも言えないし、労働者を守るすごい制度を国は創りだしたものです。日本であれば風邪を引いても仕事に来いと言われることでしょう。
⑧そのくせプライドが高い。
ここまで適当なタイ人がたくさんいますが、超プライドが高いのもタイ人の特徴です。
人前で怒られたりしたことは無いんでしょう。みんながいる前で怒ると怒られることに慣れていないタイ人は逆ギレします。たちが悪いですね(笑)
自分はできていると思っているわけです。大変ですよ!
タイ人と働くのに慣れるしかない!
これだけネガティブなコメントを書きだされたら、さすがにタイ人と一緒に仕事ができないと思われた人も多いと思いますが、人間には慣れという機能があります。
タイという国でビジネスを展開するのであれば、タイ人を絶対に使わないといけません。タイ国の法律でも、海外企業がタイでビジネスをするときはタイ人を雇えとなっています。でもご安心を、数週間も一緒に仕事をすれば、慣れてきて逆に日本人の働き方が間違っているのではという勘違いも起こり始めますんで。
タイ人と働くことに慣れてくると、自分自身もタイ人化している可能性もあります。自分はまだ大丈夫と言い聞かせてはいるものの、日本で働いていた時に当たり前にしていたことが出来なくなっている部分が現れているかもしれません。日本へ戻ったときのことを考えると心配です。